日東紅茶がウマい件について。
松は中国茶マニアである、特に台湾の金宣種が好きでいろんな物を試して最高の一品を探していた。
そんなある日その中国茶が切れてしまった。朝に大量の水分を必要とする松にとって由々しき事態である。しかし一番近い中国茶専門店でも家から車で30分、むぅ、困った。しょうがない、コンビニの紅茶で我慢するか。
よく見る黄色と赤の日東紅茶ティーバッグを買った、特に煎れ方も難しい訳でもないのだが、これが、
…なんというウマさだ。完璧なバランス、吹き抜ける清涼感の奥から沸き上がるほのかな甘み。しっかりとしたコクもありながら飲み飽きない後味。間違いなく以前も飲んだ事があるはずなのに紅茶ってこんなにウマかったっけ?
今まで何となく紅茶を敬遠していた、中国の発酵茶の東方美人なんかはほのかに紅茶の味がする感じが好きだったが、ウバやダージリンは何となく強すぎる感じがあって飲み疲れる物という位置付けだった。
しかしこの日東紅茶にはそれが無い、いい意味で軽い。そうか、日本の軟水に合わせたブレンドという訳だな。たしかロシアで飲む紅茶は好きだった、ゾウのマークの一番お手頃なものを愛飲していてロシアに行くと大人買いして帰るのだが、日本で飲むとそうでもないなと思ったりしていた。
どうやら水によって相当印象は変わるらしい、イギリスの紅茶のウマさはその硬水にあるという話も聞いた事がある。その点でこの日東紅茶が日本でウマいのは納得いく。どこにでもある最もポピュラーなこの紅茶はやはり意味があって支持されているようだ。まさに灯台下暗し!
引き続き中国茶はもちろん好きなのだが最近は自然と日東紅茶を選んでいる事が多い。甘い物に合わせたりするのであればもう少し強い物でも良い気がするが、朝だらだらと長く飲むお茶としては最適のように思える。
安かろう悪かろうという考え方は改める必要がありそうだ。安価で広く広まっている物はやはりそれだけの魅力があるということに気付かされた。
日東紅茶デイリークラブ25パック入り¥218。お勧めです。