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Hima in Chicago

シカゴでヒマしてます。

 

予定の無い午前中。ぼーっとする贅沢もいいものですな。

時間に追われている時はどうしても「最大公約数」的な合理的案を探してしまう物なのかもしれません、限られた条件の中でいかに最大の結果を出すか。もちろんそれはとても大切な事で日々その鍛錬は欠かせないと思っております。

ですが、こうして何も無い時間の中に身を任せていると、「時間が有ればやってみたかった事」が少しずつ顔を見せて来ます。もちろん全てを叶える事は出来ないのが人生ですが、成果を求める上で切り捨ててしまった中に大切なものが無かっただろうか?「そのうち」と言う言葉に埋もれたかわいそうな夢達をいつ掘り起こしてやれるのだろうか?

年末年始の松ライブが立て込む件に関しても少し弱気になっていましたが、落ち着いて考えてみればそれは準備にゆっくり時間を充てられない自分への言い訳なのかもとも思ったりします。

なので今年の目標は「準備に充分な時間をかける」にしようと思ってます。

一つ一つの仕事を丁寧に、且つ入れ込みすぎず遊び心を忘れずに。そのバランス感こそ音楽の機微なのかもしれません。若手の成長を見ていても、上達とはただの訓練の結果だけではなく、人としての成長や、適度のいい加減さが生み出す余裕など、一つのベクトルだけではないのがわかります。

特に音楽に関しては、「あきらめてから伸びる」という特殊なプロセスも有り、音楽をやめる事で音楽センスが開花する人も実は多かったりするのです。

それは言い換えれば”こだわりを捨てる”と言う事なのかもしれません、自分の描いた理想だったり先生の教えだったり、「正しい」と定義してしまったものは得てして自分の足かせになったりもするものです。

他にも歌をやり始めて急にドラムが上手くなる人や作曲から退く事でベースが神がかって来る人など見てて飽きません。人生全てが音楽の肥やしなのですね。

戻ってからも特にしめきりに追われている仕事も無いのでゆっくり自分の作品の手直しでも楽しもうと思ってます。

時間をかけた煮物のようなものが出来るかな?結果を焦らずのんびりやってみます。